本宮じゅんの欧州美食探訪記ブダペスト西駅の駅舎の裏側に佇む、ブダペスト市内でも最大級の規模のショッピングセンター「ウエストエンド・シティ・センター」（WestEnd City Center）。施設内にはファッションブランド店を中心に約400店が営業しており、映画館、ホテルも併設。文字通り1日過ごせそうな空間です。
中でも魅力的なのは、地下階のフードコート。広大なスペースに幅広いジャンルのお店が所狭しと並んでいます。この日は用事でちょうど近くまで来たので、前から気になっていた「シェーフ・アスタラ」（Séf Asztala）でランチすることにしました。
（訪問日：2018年8月15日）
店内の雰囲気
直訳すると「シェフのテーブル」という意味のこのお店を知ったきっかけは、とあるブダペストのグルメガイドブック。なんと、「世界一豪華なカフェ」として日本でも馴染まれているブダペストの人気カフェ、「ニューヨーク・カフェ」（New York Café）と、同ホテル内のレストラン「サロン」（Salon）のエグゼクティブシェフを務めるヴォルフ・アンドラーシュ氏（Wolf András）がプロデュースしたとのことなのです。フードコートのお店ってなんとなくチープなイメージがあるのですが、そんな有名シェフが手がけているなんて、これはもう行くしかありません。
共有スペースもありますが、注文・会計後は店内の専用のスペースに席を取りました。番号札の番号が呼ばれるまでしばし待ちます。
テーブル席がメインですが、ひとりでも利用できる気軽なカウンター席も。
素朴ながらもスタイリッシュな木のインテリアで、どことなくホッとする雰囲気でした。
注文したメニュー
メニューは名物のラーントット・フーシュ（Rántot hús）をはじめ、焼きソーセージやサラダ、サンドイッチ、デザートがメイン。
私は欲張ってサンドイッチメニューより、ラーントット・フーシュの丸パン チキンのムネ肉のメニュ（Rántot húsos zsemle csirkemellel Menü 1,990フォリント）にしました。
メニュ（Menü）にすると付け合わせとドリンクが付いてきます。6種類から選べる付け合わせは、グリーンサラダ マスタードドレッシング添え（Zöldsaláta mustáros öntettel）をチョイス。本当はフライドポテトにしたかったのですが、カロリーを考慮して野菜にしました。でもこのドレッシングがなんとも絶妙な味わいで、爽やかな風味に野菜がどんどん進みました。こういう細かいところにも、シェフのこだわりを感じます。
サンドイッチはしっかりとした歯ごたえの丸パンの中に、揚げたてのチキンのムネ肉、ピクルス、コールスロー、グリーンサラダとたっぷりの具材。
とにかくお肉が揚げたてサクサクかつジューシーで、ファストフードとは一線を画すクオリティの高さを舌でもって実感しました。フードコートにいることをついつい忘れてしまいそう。お肉は豚ヒレ肉も選べたので、今度はそちらも味わってみたいです。
ちなみにドリンクは普通にコカコーラ・ゼロのペットボトルにしてしまいましたが、お店自家製のレモネードにしてもよかったかも。
店舗情報・アクセス
住所：1062 Budapest, Váci út 1-3, Hungary
電話番号：+36-70-199-8093
公式ホームページ：http://www.sefasztala.hu
アクセス：
・鉄道駅 ブダペスト西駅（Budapest-Nyugati Pályaudvar）より、徒歩6分
・地下鉄3号線 西駅（Nyugati Pályaudvar）より、徒歩6分
・バス26番、91番、191番、226番、291番 西駅M(Nyugati pályaudvar M）停留所より、徒歩6分
・トラム4番、6番 西駅M(Nyugati pályaudvar M）停留所より、徒歩7分
・バス9番、15番、115番 西駅M(Nyugati pályaudvar M）停留所より、徒歩7-8分
※鉄道駅および地下鉄3号線駅直結、ショッピングセンター「ウエストエンド・シティ・センター」（WestEnd City Center）地下階フードコート内にあります。
フードコート内のお店ながら、有名シェフプロデュースの本格的料理が味わえるし、逆に言えば、有名シェフプロデュースの本格的料理ながら、フードコートでカジュアルに味わえる。そんな、フードコートの従来のイメージを覆すお店でした。また、自家製チーズのサンドイッチやサラダメニュー、グリーンサラダ以外の付け合わせもとっても気になるところ。ひとりでも気軽に利用できるので、これから足繁く通って、願わくば全メニュー制覇したいです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。
