ブダペストで市場ランチ「ブヤ・ディスノー(ク)」(Buja Disznó (k))

前にご紹介した、ハンガリー料理店「テュケリ・エーッテレム」(Tüköry Étterem)の2軒隣にある「ホルド通り市場・ベルヴァーロシ市場」(Hold utcai Vásárcsarnok és Belvárosi Piac)は、地元の人にも観光客にも大人気の市場。階段を上がったロフトフロアにはファストフードを中心に飲食店が並び、お昼時ともなるとランチを楽しむ人々で賑わいます。
この日は、その中でもよくハンガリー語のグルメ雑誌などで紹介されている「ブヤ・ディスノー(ク)」(Buja Disznó(k))に友人と2人足を運んでみました。
(訪問日:2018年6月21日)

店内の雰囲気

まずはこちらが「ホルド通り市場・ベルヴァーロシ市場」の外観。間口が狭いので、前を歩いているとうっかり見落としてしまいそうになるのですが、こうして正面からみると割と存在感があります。




地上階にもいくつか飲食店がありますが、野菜や果物、食肉、チーズなどを売るお店が中心。そして、上階のロフトフロアはほぼ100%飲食店スペースとなっています。通路にはテーブル席が並んでおり、購入したお店の前のテーブルが満席だったらほかで空席を見つけるなどして、フードコート感覚で利用されています。




反対側から見たお店の外観。

通路をぐるりとまわって、いよいよお店へ。店名の「ディスノー」というのは豚のことで、「ク」を付けると複数形に。かっこでくくられているところに、遊び心を感じます。その名の通り、豚さんを模したロゴが目印です。

店内のカウンターで注文して会計したら、料理ができて名前が呼ばれるまで待って受け取るシステムです。次々と美味しそうな料理が運ばれていく様子を見ていると、ますますお腹が空いてしまいます。

注文したメニュー

メインのメニューはシンプルに3種類のみ。うち2種類を注文してシェアすることにしました。まずは看板メニューのア・ラーントットフーシュ ポテトサラダ添え(A RÁNTOTTHÚS krumplisalátával 2,300フォリント)。

取っ手がついた大きな木のプレートにはみ出んばかりに、どどーんと乗ってやってきました。

「ラーントットフーシュ」というのは、オーストリアでいうシュニッツェル(Schnitzel)。叩いた豚肉に衣を付けて、カツレツのようにカラっと揚げて提供されます。揚げたてのアツアツで衣はサクサク、中のお肉はジューシーで、食べ応えももう満点。全体的に整っている味付けにこのお店のこだわりを感じました。上には豚の耳の部分をあげたものと辛パプリカがトッピング。また、酸味が効いたポテトサラダもほど良いアクセントになっていました。


続きまして、サロンテュデー パン粉団子添え(Szalontüdő zsemlegombóccal 1,900フォリント)。

実はブダペストでの生活を始めてからもうすぐ2年、この「サロンテュデー」というメニュー名を初めて目にしました。「テュデー」というは肺のことで、つまりは豚の肺が煮込まれた料理。口にしてみると、酸味のあるソースがサワークリームでまろやかにまとめられていて、プリプリした不思議な食感の身と絶妙に調和していました。ソースは真ん中に添えられているモチモチの食感のパン粉団子との相性もピッタリ。臓物料理なので苦手な人は苦手だと思われますが、そうでなかったら食べてみる価値ありです。意外にハマるかもしれません。

2人でもさすがに多かったので、ラーントットフーシュだけテイクアウト。それにしても、同じテーブル全員がラーントットフーシュを注文していたので、なんとなく連帯感を感じて居心地良かったです。

店舗情報・アクセス

住所:1054 Budapest, Hold utca 13. galéria 6-os üzlet, Hungary
電話番号:+36-70-377-3322
公式ホームページ:https://www.facebook.com/bujadisznok/
アクセス:
・バス15番、115番 ホルド通り(ベルヴァーロシ・ピアツ)(Hold utca (Belvárosi piac))停留所より、徒歩1分
・地下鉄3号線、バス9番、トロリーバス72番、73番 アラニ・ヤーノシュ通り(Arany János utca)駅/停留所より、徒歩4分
・トロリーバス70番、78番、バス15番、115番 コシュート・ラヨシュ広場(Kossuth Lajos tér)停留所より、徒歩4分
・地下鉄2号線、トラム2番 コシュート・ラヨシュ広場(Kossuth Lajos tér)駅/停留所より、徒歩5分

このお店を手がけたのはハンガリーの有名シェフであるビーロー・ラーヨシュ氏(Bíró Lajos)。同フロアの数メートル先には、彼の1号店「ア・シェフ・ウッツァーヤ」(A Sef utcája)もあり、そちらもとっても気になっています。
ちなみに店名の「ブヤ」(buja)の意味はちょっとここでは書けないので、もし気になったら検索してみてください。まあそれだけ豚肉料理に力を入れているってことなのだと思います。

※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。