ブダペストのユダヤ料理レストラン「フュレミュレ・エーッテレム」(Fülemüle Étterem)

日本からブダペストに訪問中の知人によるリクエストで、この日はブダペスト8区にあるユダヤ料理レストラン「フュレミュレ・エーッテレム」(Fülemüle Étterem)へ。
私自身ハンガリーに来るまで、ユダヤ料理というものにほとんど馴染みがなかったのですが、ブダペストでは7区のユダヤ人街も含めてよく目にします。「コーシェル」(kóser)というユダヤ教の戒律に適合した料理で、使われる食品にはとても厳しい基準があるようですが、そういうのを全く感じさせない美味しいメニューが数多くあります。
(訪問日:2018年7月25日)

店内の雰囲気

お店がある一帯は大通りから少し離れているだけなのに、全体的にとても落ち着いた雰囲気です。かつてこの辺りは大衆食堂や居酒屋も多かったそうですが、今ではどちらかというと閑静な住宅地といったイメージで、そういった意味でもまるで隠れ家のようなレストランです。エントランスも、知る人ぞ知るといった佇まい。




5人で予約していたのですが、どうやら私が一番乗りの様子。

ビーダーマイヤー様式のインテリアで統一されていて、壁には絵や写真がずらりと飾られていました。




みなさん遅れているようなので、独断で先にビールで乾杯しました。

注文したメニュー

全員集まったところで、それぞれメニューを注文。このお店では、オーナーのシンゲル一家に代々受け継がれているというハンガリーの伝統的なユダヤ料理、そして21世紀の最新の調理手法を融合させたユダヤ料理など、さまざまなメニューが揃っています。
その中で、シンゲル・アンドラーシのチョレント(SINGER ANDRÁS SÓLETJE 5,500フォリント)というメニューがとても気になっていたところ、2人分の分量とのことだったので、隣の席の友人とシェアすることにしました。しばらくして、どどーんとフライパンごと豪快にやって来ました。

メニューにある説明によると、シンゲル・アンドラーシュさんというのはオーナーのお父さんとのこと。フライパンの中ではガチョウの肉、白いんげん豆、野菜がたっぷり煮込まれていて、さまざまなハーブやスパイスでしっかりとした味付けに仕上がっていました。ついついビールも進んでしまう美味しさ。


ところで、店名の「フュレミュレ」(fülemüle)というのはハンガリー語で「ナイチンゲール」という意味。ブダペストにあるドハーニ通りシナゴーグ(Dohány utcai Zsinagóga)の建物をモチーフにしたランチョンマットにも、「ナイチンゲール」とカタカナが記載されていました。

店舗情報・アクセス

住所:1085 Budapest, Kőfaragó utca 5, Hungary
電話番号:+36-1-266-7947
公式Facebook:https://www.facebook.com/fulemule/
アクセス:
・バス5番、7番、8E番、105番、108E番、110番、112番、133E番、178番 ウラーニア(Uránia)停留所より、徒歩4分
・地下鉄4号線、トラム4番線、6番線 ラーコーツィ広場(Rákóczi tér)駅/停留所より、徒歩5分
・地下鉄2号線、トラム4番線、6番線、バス各線 ブラハ・ルイザ広場(Blaha Lujza tér)駅/停留所より、徒歩7分

先ほどハンガリー語で「コーシェル」(kóser)と記載しましたが、日本語では「コーシャ」と表記されているものです。詳細についてとてもわかりやすいサイトを見つけたので、下記にリンクを貼り付けますね。。

<参考>
・コーシャ・ジャパン株式会社「コーシャとは?」:https://kosherjapan.co.jp/whatiskosher/

※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。