本宮じゅんの欧州美食探訪記ドナウ川の東岸沿いに堂々と位置する国会議事堂（Országház）は、ブダペストで人気の観光スポットの一つ。その周囲には官公庁など政府関連機関やオフィスの建物が並び、ペシュト側の中でも上品で閑静な一帯となっています。また、さまざまなジャンルのレストランも点在しており、その中でも伝統的なハンガリー料理が美味しいのが「テュケリ・エーッテレム」（Tüköry Étterem）。価格帯がリーズナブルなのも魅力です。
（訪問日：2018年4月3日）
店内の雰囲気
お店があるのは、ホルド通り（Hold utca）。地元の人にも観光客にも大人気の「ホルド通り市場・ベルヴァーロシ市場」（Hold utcai Vásárcsarnok és Belvárosi Piac）より2軒お隣にあります。
店内は温かみのあるウッド調のインテリアで、どことなく家庭的な雰囲気。壁側にはビールの空き瓶がずらりと並べられていて、飾られているレトロな絵画も印象的です。
この日は3人で待ち合わせ。1人が遅れるとのことなので、先にハンガリーのビール「ドレヘル」（Dreher）で乾杯しました。
ちなみにこちら、ハンガリービールの中で一番大好きなビールです。親会社は日本のアサヒビールと同じアサヒグループホールディングスなので、そのうち日本でも飲めるようになるのかもしれませんね（そうだといいな、という願望も込めて）。
注文したメニュー
メニューには英語の表記もあり、前菜、サラダ、スープ、肉料理、プレート料理、付け合わせ、デザートなど合わせてなんとその数92品。いつもなかなか迷ってしまいます。もう1人も到着したところで、まずは前菜から。野菜をたっぷり食べたくて、ビタミンサラダプレート ヨーグルトドレッシング添え（Vitamin salátatál joghurtos öntettel 1,270フォリント）を注文しました。
野菜もたっぷりですが、チーズもたっぷり。これだけでもなかなか食べ応えがあります。
もう一つの前菜には、ラーントット・ゴンバ タルタルソース添え（Rántott gomba tartármártással 1,130フォリント ）。
「ラーントット・ゴンバ」とは、マッシュルームにパン粉を付けて揚げた料理で、ハンガリー料理レストランではよく見かけます。サクサクの薄い衣の中は、旨味がぎゅっと詰まったマッシュルーム。タルタルソースを付けるとこれまた絶品です。初めて食べた時は、マッシュルームってこういう食べ方もあるんだなぁと感激しました。今ではメニューに見かけたら、だいたい前菜に注文しています。
そして、メインにはマルハペルケルト ガルシュカ添え（Marhapörkölt galuskával 1,720フォリント）。ハンガリー料理の中でも代表格の牛肉の煮込みで、シチューのような料理です。
ガルシュカ（galuska）という、小麦粉で作ったすいとんのような付け合わせとともにいただきます。パプリカのスパイスでじっくり煮込まれた牛肉は、味わい深くて日本の白いご飯にも確実に合いそうです。
同行した友人は、フォアグラのガーリックステーキ ポテト添え（Fokhagymával libamáj steak burgonyával 5,990フォリント）を注文していました。
一口いただいたのですが、それだけでしっかり濃厚な口当たりを堪能できました。
店舗情報・アクセス
住所：1054 Budapest, Hold utca 15. Hungary
電話番号：+36-1-302-3233
公式ホームページ：http://www.tukoryetterem.hu
アクセス：
・バス15番、115番 ホルド通り（ベルヴァーロシ・ピアツ）（Hold utca (Belvárosi piac)）停留所、正面
・地下鉄3号線、バス9番、トロリーバス72番、73番 アラニ・ヤーノシュ通り（Arany János utca）駅／停留所より、徒歩4分
・トロリーバス70番、78番、バス15番、115番 コシュート・ラヨシュ広場（Kossuth Lajos tér）停留所より、徒歩4分
・地下鉄2号線、トラム2番 コシュート・ラヨシュ広場（Kossuth Lajos tér）駅／停留所より、徒歩5分
店員さんもとても親切に応対してくれます。暖かい季節には、外のテラス席もオススメです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。
