実は自宅での食事は日本食が中心なため、ブダペストにある日本料理屋さんはまだまだ全然開拓できていないのですが、そんな中初めて入ったのがブダペスト3区にある「すし誠」(SUSHI SEI)。日本人の熟練の職人が握るお寿司だけでなく、お蕎麦やうどん、天ぷらやなど日本料理全般に定評があり、お弁当メニューも充実しています。地元のお客さん以外では、観光というより出張でブダペストに来ているお客さんが多いようです。
(訪問日:2017年11月25日、2018年3月3日)
店内の雰囲気
お店はブダペストの中心地からちょっと離れていますが、ブダペスト西駅(Nyugati pályaudvar)から9番のバスに乗って約15分。コロジ広場(Kolosy tér)で降りて、そこから歩いてさらに3分ほどで到着します。
店内に入った瞬間に、そのまま「日本料理店」の匂いを感じました。うまく言葉で表現できないのですが、お醤油やお出汁、天ぷらを揚げた匂いなどがどことなく融合された匂い。内装だけでなく、漂っている空気までもが完全に日本で、まるでそのまま東京に帰ってきたような不思議な感覚を覚えました。
初回訪問時は事前に予約したところ、スタッフがなかなか趣深い半個室に通してくれました。
壁の大胆な梅の花の絵が、ますます雰囲気を華やかにしてくれます。
広々としたテーブル席には奥にカウンター。その向こうで料理人たちが準備している様子がちらほら見えました。
注文したメニュー
まずはほうじ茶を注文してひと息。
温かいお茶を飲むとホッとしますね。
ところで、メニューにお味噌汁が付いている場合、注文の際にその提供のタイミングについて何も言わないでいると、
最初にやってきます。こちらの食習慣においては、食事の最初はスープで、スープを食べ終わった後に前菜、メインへと進んでいくのですよね。で、お味噌汁もスープという扱いになるわけで。しかも、レンゲも添えられます。食事と一緒に提供してほしい場合は、注文の際にスタッフに伝えておけば大丈夫ですよ。
2人で来店したのですが、あれこれと欲張ってしまい、前菜の代わりに鮭アボカド巻き(2,600フォリント)とブダペスト巻き(2,400フォリント)を注文したところ、
彩り豊かに盛り付けられてやってきました。「ブダペスト巻き」というのはオリジナルメニューで、 赤パプリカとトンカツとレタスが巻かれています。どうして「ブダペスト」なのかな?と不思議に思っていたところ、逆さから見るとハンガリーの国旗になっていることに気づきました。 その斬新なネタの組み合わせもですが、サクサクのトンカツが酢飯ともとても合っていてとても美味しかったです。
そして、メインには、チラシ(6,900フォリント)を注文。
それなりのお値段だけあって、ネタも豪華です。エビ、マグロ、鮭、ホタテ、穴子、そしてイクラと、海に面していないハンガリーでは普段なかなかお目にかかれない、海の幸が満載。お味噌汁もお出汁の味が懐かしい美味しさで、ひとくちひとくち大事にいただきました。
ちなみにチラシにはお味噌汁だけでなく、野菜たっぷりのサラダも付いています。
なので、実際は前菜は注文しなくても充分なボリュームです(さすがに食べすぎました)。
2回目に訪問した時は、和風焼肉弁当(5,500フォリント)を注文しました。
おかずにサラダやお刺身、かっぱ&かんぴょう巻きも付いているのが嬉しかったです。こちらもお味噌汁付きです。
お醤油ベースのタレで味付けられた焼肉は、スタミナ満点。和牛のような繊細さとは違った食感でしたが、深い旨みをじっくり味わいながら完食しました。トッピングされているフライドガーリックもガツンとしたアクセントに。
内装も漂っている空気もそしてお料理も、ここでは日本そのままのものを感じることができます。
店舗情報・アクセス
住所:1036 Budapest, Bécsi út 58. Hungary
電話番号:+36-30-435-0567
公式ホームページ:https://sushisei.hu/en/
アクセス:
・トラム17番、19番、41番 コロジ広場(Kolosy tér)停留所より、徒歩3分
・バス9番、29番、65番、65A番、109番、111番 コロジ広場(Kolosy tér)停留所より、徒歩3-4分
最後にこれは女性限定なのですが、お店を出る際に1本の白いバラのプレゼントがあります。お花をもらえるってそれだけでやはり嬉しいものです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。