2月の下旬のボスニア・ヘルツェゴヴィナ旅行では、南部のモスタル(Mostar)のほかに首都サラエヴォ(Sarajevo)にも足を運んできました。サラエヴォ初日の夕食は、現地で合流した友人たちとともにサラエヴォ・ビール工場併設のレストラン「ピヴニツァ HS」(Pivnica HS)へ。近況報告で盛り上がりながら、ビールとボスニア・ヘルツェゴヴィナの名物料理をしっかり満喫してきました。
(訪問日:2019年2月21日)
店内の雰囲気
お店、もといサラエヴォ・ビール(Sarajevsko Pivo)の工場があるのは、第一次世界大戦のきっかけともなった「サラエヴォ事件」の舞台に近いラテン橋(Latinska ćuprija)の近く。夜だったので、あたりはとても静かでした。
この工場の創業は1864年。紆余曲折しながらもオーストリア=ハンガリー二重帝国時代には帝国内でも最大の規模のビール醸造工場として繁栄し、さらにその後もまたまた紆余曲折しながらも、ボスニア内戦時さえも稼働し続けていたとのことです。外周を歩いているうちに、ほどなくしてレストランの入口を発見しました。
中に入ると、ビアホールらしい広大な空間。外の静けさと打って変わって店内はとても賑やかで、陽気な楽団の生演奏がさらに雰囲気を盛り上げていました。
スタッフに案内されて、壁側のテーブル席へ。
まずは工場直送サラエヴォ・ビール(Sarajevsko Pivo)で乾杯です。
想像していたよりもずっと、のどごしがスッキリで感激。工場内の井戸より汲み上げる水が使われているからなのかもしれません。
注文したメニュー
名物料理を食べたくて、まずはスープにサラエヴォのスープ(Sarajevska Čorba 5.00兌換マルク)を注文しました。
しつこくない味付けで、体の芯からじわじわと温まりました。具材もたっぷりでした。
続いては、冷製プレートのウシュティプチ添え(Hladna Plata Sa Uštipcima 10.00兌換マルク)をみんなでシェア。
「ウシュティプチ」(Uštipci)というのはこちらのドーナツのようなもので、中はふっわふわ。
サラミやチーズの塩気を軽やかにしてくれる感じで、ビールのおともにもちょうど良かったです。
そしてそして、メインにはボスニア・ヘルツェゴヴィナ名物の煮込み料理ムチュカリツァのポレンタ添え(Mućkalica Sa Palentom 18.00兌換マルク)。
こちらはトマトと辛パプリカの風味がしっかり効いた味付けで、じわじわと後から来る辛さが何とも堪りませんでした。同席した友人によると、以前別のお店で食べた時はそこまで辛くなかったとのことだったので、この味付けはお店のオリジナルなのかもしれません。ビールが進む、どんどん進む。
まだまだお腹に余裕があったのでもう1品、グリルド・チキンも注文(Piletina Na Žaru 12.00兌換マルク)。
付け合わせは豪快にフライドポテトを選びました。ジャンキーな美味しさが、ビールの美味しさをさらに引き立ててくれました。
店舗情報・アクセス
住所:Jusovina 11, Mostar 88000, Bosnia and Herzegovina
電話番号:+387 36 578 095
公式Facebook:https://pivnicahs.com
アクセス:
・ラテン橋(Latinska ćuprija)より、徒歩7分
帰る頃にはホールもほぼ満席で、地元の方とおぼしきお客さん観光客も、文字通り老若男女賑わっていました。陽気なビアホールの雰囲気とともに、すっかり満喫しました。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。