ブダペストの地下鉄は、1896年に開業。ハンガリー建国千年祭の際に、現在の1号線が開通しました。なんとロンドン地下鉄に次ぐ、世界で2番目に長い歴史を誇ります。その約120年の歩みに触れることができるのが、デアーク・フェレンツ広場(Deák Ferenc tér)駅構内にある「地下鉄博物館」(öldalatti Vasúti Múzeum)。規模は小さいですが、鉄道マニアの方もそうでない方もじっくり楽しめる博物館です。
(訪問日:2018年3月29日)
見どころ
ペシュト側の中心部、地下鉄1号線・2号線・3号線の3路線が交わるデアーク・フェレンツ広場(Deák Ferenc tér)駅。構内のチケットセンターの奥が博物館になっています。
チケットセンターの入口の脇には、タイルに大きく”MÚZEUM”と書かれた文字。
これ、実は地下鉄1号線の各駅の駅名表示と同じデザインなんです。細部にもセンスを感じます。
そして、こちらが博物館の入口です。
中に入ってチケットを購入。ちょうど今年2018年はブダペスト交通公社(BKV)の創業50周年をということもあり、特別展で地下鉄以外のバス、トラム、トロリーバスの歴史の歩みを知ることができました。
ヘッドフォンで、各路線のアナウンスを拝聴。目を閉じると、まるで実際にブダペストのあちこちをバスやトラムで移動しているような錯覚をおぼえます。
そのさらに奥が地下鉄関連の展示。何気なく置いてある木のベンチにも、歴史を感じますね。
地下鉄1号線でかつて使われていた車両もお出迎え。今でも現役で走れそうな気がします。
現在の終始駅であるメキシコ通り(Mexikói út)駅まで、まだ開通していなかった時代に使われていた行き先表示板も。
ガラスケースの中にはかつての車両のミニチュアや地図、ダイヤ表などが展示されていました。
こちらの写真奥の地下鉄3号線の青い車両も、今年の3月くらいまではたまに目にすることができたのですが、すべての車両がリノベーション済みの白い車両と入れ替えられてからは、もはや「かつての車両」となってしまいました。やはり残念。
現在地下鉄3号線は北側部分の駅舎から大規模な改修工事実施中。さらに、最近地下鉄1号線の拡張計画のニュースも飛び込んできました。まだまだこれからも、ブダペストの地下鉄は新しい歴史を刻んでいくことなのでしょう。
営業時間・入場料
営業時間:火〜日 10:00〜17:00 月曜日定休
入場料:
・大人 350フォリント
・学生・年金受給者 280フォリント
・写真・ビデオ撮影チケット 500フォリント
施設情報
住所:1052 Budapest, Metróállomás Deák Ferenc tér. Hungary
電話番号:+36-1-461-6500
公式ホームページ:
https://www.bkv.hu/hu/muzeumok/foldalatti_vasuti_muzeum_budapest(※ハンガリー語)
アクセス:
・地下鉄1号線、2号線、3号線 デアーク・フェレンツ広場(Deák Ferenc tér)駅構内
博物館内ではグッズの販売もしています。赤い色が気に入って、ちょっとマニアックにトロリーバスのストラップを購入しました。
検札のスタッフには、定期券をストラップごと堂々と見せています。その結果、みなさん温かい笑顔を見せてくれるのがとても嬉しいです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。