セーケシュフェヘールヴァールのお洒落レストラン「67 Étterem」(67 エーッテレム)

前回の記事の投稿時間、ハンガリー時間ではまだ2018年の大晦日だったのですが、実は日本時間では2019年最初の記事でした。というわけで、かなり遅ればせながら、改めまして新年明けましておめでとうございます。2019年も何卒よろしくお願いいたします。

先月2018年12月は、ブダペストから車で約1時間、ハンガリー中西部の街セーケシュフェーヘールヴァール(Székesfehérvár)にも行ってきました。この街はかつてハンガリーの歴代の国王が戴冠式が行われた場所。13世紀初頭にはハンガリーおよびヨーロッパで初めての法典が制定された場所でもあり、大変歴史のある街です。その中心地にある「67 Étterem」(67 エーッテレム)は、ハンガリー国内のグルメ雑誌でもよく紹介されているレストラン。というわけで、観光の前のランチタイムに足を運んでみました。
(訪問日:2018年12月8日)

店内の雰囲気

お店があるのは、街の中心地のとても静かな通り。店名の上にイチゴが描かれた看板が目印です。




そのまま中へと進むと、開放感あふれるテラス席。夏だったらここで過ごすと気持ち良さそうですね。




店内はとても洗練された雰囲気で、壁側はクッションが贅沢に配されたソファー席になっていました。




ここから先の運転は同行した友人に任せることにして、グラス白ワインで乾杯です。

注文したメニュー

メニューは「選択と集中」をコンセプトに構成されている印象。外が寒かったので、まずはスープメニューからキクイモのクリームスープ、柔らかいタマゴ、トリュフ(Csicsóka krémleves lágytojás, szarvasgomba 1,600フォリント)を注文しました。

あれ? スープを注文したはずなんだけどなぁって思った次の瞬間、

ウエイターがスープをサーブしてくれて、

あっという間に濃厚なスープに。そのパフォーマンスも愉しみながら、カボチャオイルで風味がつけられたキクイモとトリュフベースのクリームスープの上品な味わいを堪能しました。これだけでも大満足だったのですが、メインはこれから。


ハンガリー語・英語ともに、メニューで最初に“(H)”が付いているのがハンガリー名物料理であることに気づき、メインはマンガリツァ豚の肩肉、スモークしたセロリクリームと芽キャベツ((H) Mangalica karaj, füstölt zellerkrém & fodros kel 5,100フォリント)をチョイス。

粒入りマスタードのソースを絡めながら、マンガリツァ豚にしても付け合わせの野菜にしても、素材本来の上品な旨味をたっぷりと味わいました。今回はこのあとの予定もあるので最初の白ワインだけを合わせていただきましたが、赤ワインとの相性も確実に抜群な逸品。

アンガス牛を使用したメニューもあり、全体的にワインとのマリアージュを考慮されていたメニュー構成という印象がありました。ランチタイムはもちろんなのですが、ディナータイムだといつもよりちょっと贅沢かつ特別な時間を過ごせそうです。

店舗情報・アクセス

住所:8000 Székesfehérvár, Oskola utca 2-4, Hungary
電話番号:+36-20-970-4997
公式ホームページ:http://67etterem.hu/english/
アクセス:
・バス23番、24番、25番、33番、35番 城環状通り(Várkörút)停留所より、徒歩6分
・鉄道駅セーケシュフェヘールヴァール(Székesfehérvár)駅より、徒歩23分

気になって調べてみたところ、「67 Étterem」(67 エーッテレム)という店名は、オーナーのヘルツェグ・ゾルターン氏(Herceg Zoltán)の生まれ年である1967年が由来となっているようでした。お店の公式ホームページによると、この年は世界中に名を馳せる数々の有名人の生まれ年であることが伺えました。


「本宮じゅんの欧州美食探訪記」、2019年はますますの記事のコンテンツ強化・クオリティ向上に努めてまいりたいと思います。
みなさまにとっても素晴らしい2019年となりますように。いつもご愛読ありがとうございます。

※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。