ザッハートルテ(Sachertorte)ともう一つ、ウィーンを訪れるたびに楽しみにしているのが、「フィグルミュラー」(Figlmüller)のシュニッツェル(Schnitzel)。そして、同じことを考えている観光客も多いのでしょう。ヴォルツァイレ(Wollzeile)にある本店は、予約なしではなかなか入れないほど大人気。なので、どうしても本店で食べたい時は事前にネットで予約してから訪れるようにしています。
(訪問日:2016年10月18日、2017年9月12日、2017年12月13日)
店内の雰囲気
シュテファン広場(Stephansplatz)からてくてく歩くていくと、「フィグルミュラーへ」(ZUM FIGLMÜLLER)という標識と、グラスを手にした帽子のおじさんが目印のアーケードに差し掛かります。
お店が位置しているのはこのアーケードを入った中の右側。決して広くはない店内はいつも大混雑で、大きなお皿を持った男性スタッフたちが、狭い通路を軽やかな足取りで行き来しています。毎回まったくもって店内の写真を撮影できていないので、店内の雰囲気は公式ホームページでどうぞ。
注文したメニュー
お店の名物はウィーンの伝統料理でもあるシュニッツェル(Schnitzel)。一般にヴィーナー・シュニッツェル(Wiener Schnitzel)は仔牛肉が使われることが多いですが、こちらのオリジナルのフィグルミュラー・シュニッツェル(Figlmüller-Schnitzel 14.9ユーロ)では豚をヒレ肉を使用。薄く切ったお肉を叩いてさらに薄くして、パン粉を付けてカラッと揚げています。レシピは1905年の創業から、もう110年以上も受け継がれているそうです。
揚げたてアツアツの状態で、お皿からはみ出んばかりの大きさでやってきます。直径なんと約30センチメートル。上にちょこんと乗っているレモンも決して小さくはないだけに、インパクトあるヴィジュアルです。お肉が薄いので日本料理のトンカツとは違った食感で、ジューシーな味わいが堪りません。レモンをかけると爽やかな口当たりになり、いくらでも食べられちゃいそうです。
付け合わせには、ポテトとノヂシャのサラダ、シュタイアー産パンプキンシードオイル添え(Erdäpfel-Vogerlsalat mit steirischem Kernöl 4.7ユーロ)と、スモールミックスサラダ(Kleiner gemischter Salat 4.7ユーロ)を注文してシェアしました。
こちらがポテトサラダ。
初めて食べた時は、このポテトサラダの独特な酸味になかなか慣れなかったのですが、今ではすっかりヤミツキに。緑の野菜は日本語で「ノヂシャ」というようですが、オーストリアでは「フォーゲルシャラート」(Vogerlsalat)、ハンガリーでは「マダールシャラータ」(madársaláta)と呼ばれていて、普通にスーパーでも売られています。苦味がなく、あっさりといただけるのが特徴です。全体的に、グラーツ(Graz)があるシュタイアーマルク州(Steiermark)名産のパンプキンシードオイルでほんのり味付けられています。
そしてこちらがミックスサラダ。
写真だと違いがわかりにくいですが、ポテトサラダとグリーンサラダが半分ずつ盛り付けられていて、ノヂシャがトッピングされています。全部味わいたい人にオススメです。
ドリンクはオーストリアの名物ゲシュプリッツター・ヴァイス(G’spritzter weiß 3.3ユーロ)を注文。
白ワインを同量の炭酸水で割ったもので、アルコール度数が低い分ゴクゴク飲めます。赤ワイン版ロート(rot)もありますが、写真に写っているのは同行した友人が注文したぶどうジュース(Traubensaft 3.1ユーロ)で、お店所有の農園で採れたぶどうを使用しているとのことです。
シュニッツェルは完食できる日もありますが、この日は途中でお腹いっぱいに。スタッフにお願いして包んでもらってテイクアウトしました。
店舗情報・アクセス
住所:Wollzeile 5, 1010 Wien, Austria
電話番号:+43-1-512-61-77
公式ホームページ:https://www.figlmueller.at/en/figlmueller-wollzeile-en.html
アクセス:
・バス1A番線、2A番線、3A番線 シュテファン広場 U(Stephansplatz U)停留所より、徒歩2分
・バス2A番線 ローテントゥルム通り(Rotenturmstraße)停留所より、徒歩2分
・地下鉄1号線(U1)、3号線(U3) シュテファン広場(Stephansplatz)駅より、徒歩4分
ちなみに予約が難しい時は、ベッカー通り(Bäckerstraße)にある支店に直接向かいます。こちらは店内がかなり広く、待ち時間があったとしてもだいたい10分程度で入れるので、実際ここ最近は支店ばかりを利用しています。もちろん味は本店のクオリティそのままです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。
[…] 出典:https://motomiyajun.net/ […]