5月にブダペスト14区の中国料理店、「ワン・メシュテル・キーナイ・コニハーヤ」(Wang Mester Kínai Konyhája)を訪れて以来気になってたまらなかったのが、料理長ワン氏がプロデュースしたという「ビアン・ビストロー」(Biang Bisztró)。大環状通り沿いでオクトゴン(Oktogon)の近くにあるこのお店は、今年の4月にオープンしたばかりで、時々近くを通ると、大行列ができていることもあります。「偵察」という名目で、ランチタイムにひとりで潜入してきました。
(訪問日:2018年7月4日)
店内の雰囲気
ところでお店の看板のこの漢字、なんて読むのか皆さまご存知でしょうか?
私はてっきり創作漢字だと思い込んでいました。ハンガリー人の友人に「なんて読むの?」と質問されても、「本当はこういう漢字はないよ」って答えていたし。でも、その後実在することを知ってビックリ。実は、中国陝西省で親しまれている「ビャンビャン麺」の「ビャン」の字なのだそうです。とはいっても同地で20世紀以降に作られた比較的新しい漢字のようですし、残念ながら私のパソコンでも入力できません。いずれにしても、とりあえず友人には前言を撤回しておきました。
お店の前にテラス席があったのですが、中の様子を知りたかったので店内へ。
ここで突然、厨房ゾーンの入口付近にいたロボットが作動し始めました。
手に持っているナイフでシャッシャッシャッと高速で生地を削って、刀削麺を作っている様子。なかなかの働き者のようです。
店内は大混雑でしたが、なんとか席を取ることができました。ついつい注文してしまった青島ビールで乾杯。
注文したメニュー
英語メニューを手渡されたものの、どれにしようか全然決められず、結局ヌードルメニューから適当に鶏肉のそぎ切りとマッシュルームのヌードル(Noodles with shredded chicken and mushroom 1,880フォリント )を注文しました。しばらくして熱々の状態で登場。
「マッシュルーム」とあったのは椎茸のことで、あと根菜のような固い具材も入っていました。タケノコやメンマにも似ている気がしますが、正体は不明。スープはどことなく八角のスパイスが効いた優しい味付けで、あっさりといただくことができました。
何よりモッチモチの食感の麺が絶品でした。混んでいたので店員さんにちゃんと質問できなかったのですが、たぶん入口付近のロボットが作っている刀削麺だと思います。この麺ならどんな味付けでも確実に美味しいはず。
ちなみに、店名の由来にもなっているビャンビャン麺は取り扱っていない模様でした。
店舗情報・アクセス
住所:1067 Budapest, Teréz krt. 20, Hungary
公式ホームページ:https://biang-bisztro.business.site
アクセス:
・トラム4番線、6番線 オクトゴン(Oktogon)停留所より、徒歩1分
・地下鉄1号線 オクトゴン(Oktogon)駅より、徒歩1分
・バス105番 オクトゴン M(Oktogon M)停留所より、徒歩2分
ヌードルメニューだけではなくライスメニューも豊富だったので、また改めて違うメニューにも挑戦しようと思います。
ところで6月にはブダペスト中央市場の近くのヴァームハーズ環状通り(Vámház körút)沿いにも支店がオープンしたとのこと。観光の合い間に寄ってみてもよいかもしれませんね。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。