2019年2月に旅したボスニア・ヘルツェゴヴィナ。首都サラエヴォでの2日目の夕食は、バルカン諸国のグルメ事情に詳しい友人に連れられて、「ナニナ・クヒンヤ」(Nanina Kuhinja)に行ってきました。ここの名物料理は鉄板で提供される煮込み料理とのこと。外が寒かったので、ちょうど温かい食べ物が恋しくなっていたところでした。
(訪問日:2019年2月22日)
店内の雰囲気
この日はホテルで朝食を済ませてから、ほぼ1日サラエヴォの旧市街を観光。「昼食兼軽食」に「ブレグジニッツァ・ピテ・イスポド・サチャ」(Buregdzinica Pite Ispod Sača)でブレクをいただき、「おやつ」に「チェヴァブジニツァ・ジェリョ 1」(Ćevabdžinica Željo 1)でチェヴァプチチをいただいたので、すでにそれなりにお腹がいっぱいだったはずなのに、夕方になったらなぜだかまたお腹が空いてきてしまいました。
「おばあちゃんの台所」という意味の店名のように、その外観も店内も家庭的でとても落ち着いた雰囲気。
アンティーク調のインテリアが、温かみのある空間を彩っていました。
注文したメニュー
せっかくなので、スープは代表的なボスニア伝統料理ベゴバ・チョルバ(Begova corba 4.90兌換マルク)を注文。
鶏肉、オクラ、ニンジンなどが入ったスープで、じんわりと優しい味わい。詳しいレシピは「おばあちゃんの秘密」だそうです。
ちなみに友人のひとりはこちらの仔牛肉のスープ(Teleca corba 4.90兌換マルク)を注文していました。
メニューには仔牛肉を使った料理を多く見かけました。
メイン料理は4人で1種類注文してシェアすることに。次々と熱々の鉄板煮込み料理が運ばれてきました。まずは、こちらのサラエヴスキ・サハン(Sarajevski sahan 15.90兌換マルク)。
肉詰めのパプリカやタマネギ、ロールキャベツがゴロゴロと入っていました。じっくりと煮込まれた野菜とお肉に、しっかりと体も温まりました。
続いては、ボサンスキ・ローナッツ(Bosanski lonac 15.90兌換マルク)。
直訳すると「ボスニア鍋」。仔牛肉にジャガイモ、ニンジン、タマネギなどが煮込まれていて、ボスニア風ビーフシチューといったところでしょうか。白いご飯との相性も良さそうな味わいでした。
そして、ガラリと色合いが変わって、こちらは仔牛肉とパスタの重ね煮込み(Pasta filled with veal 15.90兌換マルク)。
サワークリームやヨーグルト、ニンニクなどが入ったクリームソースが味の決め手で、お店イチオシの人気メニューというのも納得の美味しさでした。
メイン料理、最後の1品はブラニヤ(Buranija 15.90兌換マルク)。こちらもボスニアの代表的な伝統料理とのことです。
緑と白のインゲン豆と仔牛肉の煮込み料理で、その食感も楽しめました。
そんな感じで私はすっかりお腹いっぱいになってしまったのですが、友人のひとりはデザートにトゥファヒヤ(Tufahija)も注文していました。
こちらはクルミを詰めたリンゴをシロップで煮て、クリームを添えたお菓子。ボスニアの名物郷土菓子だそうです。ひとくち味見させてもらったところ、リンゴの甘さとシロップの甘さが重なっていて最高に甘い口当たり。なかなか貴重な体験となりました。
店舗情報・アクセス
住所:Kundurdžiluk 35, Sarajevo 71000, Bosnia and Herzegovina
電話番号:+387-33-533-333
公式ホームページ:http://www.naninakuhinja.ba/index.php
アクセス:
・ラテン橋(Latinska ćuprija)より、徒歩3分
お店は「チェヴァブジニツァ・ジェリョ 1」(Ćevabdžinica Željo 1)のすぐ近くで、このあたりは美味しそうな飲食店が数多く建ち並んでいました。またサラエヴォに行く機会があったら、ぜひいろいろと食べ比べを楽しんでみたいです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。