ボスニア・ヘルツェゴヴィナを旅行する際に楽しみだったのが、バルカン諸国を中心に広く親しまれている「ブレク」(burek)。首都サラエヴォ(Sarajevo)に滞在中、バルカン諸国の歴史・文化や実情に詳しい友人に、オススメのブレク屋さんを教えてもらいました。友人曰く、いくつか食べ歩いた中でも旧市街にある「ブレグジニッツァ・ピテ・イスポド・サチャ」(Buregdzinica Pite Ispod Sača)のブレクが一番美味しかったとのこと。さっそく昼食兼軽食に訪れてみました。
(訪問日:2019年2月22日)
店内の雰囲気
旧市街に東西に伸びるムラ・ムスタファ・バシェスキヤ通り(Mula Mustafe Bašeskije)を歩いていると、すぐにお店を発見。
いかにも地元の人専用といった佇まいですが、店内に入るとすぐに笑顔の女性スタッフが英語で応対してくれました。カウンターのショーケース内には、挽き肉、チーズ、ほうれん草やジャガイモ、リンゴなど、数種類のブレクがずらりと並んでいました。
元々はトルコが発祥と言われているこのブレク。パイ生地のような生地に具をたっぷり詰めて、渦巻状にぐるぐるに巻いて、「サチ」(sač)というバルカン諸国特有の丸い浅鍋で焼き上げます。厨房から焼き立てのブレクが鍋ごと運ばれてくるのが見えて、その美味しそうな香りだけでも幸せな気分になりました。
注文したメニュー
ショーケースより挽き肉のブレクを選び、そしてヨーグルトドリンク(1個1.00兌換マルク)を注文。
ブレクの価格設定は1kg単位(!)で表記されてあって、適当に「これくらい」と切り売りしてもらったら、写真のボリュームで2.50兌換マルクでした。同行した友人とシェアするとはいえ、ズシリとなかなかのボリューム。
ブレクの表面は薄くてパリパリの生地ですが、中身はお肉の脂もあってとってもジューシー。このスパイスが絶妙に効いたお肉がもう最高に美味しくて、食べ応えも満点でした。
ちなみに、こうして無糖のヨーグルトドリンクとともにいただくのがスタンダードなのだそうです。確かに淡白なヨーグルトが、ブレクの脂分をマイルドに和らげてくれる感じ。もう、カロリーなんか気にしません。
店舗情報・アクセス
住所:Koturova, Sarajevo 71000, Bosnia and Herzegovina
アクセス:
・ラテン橋(Latinska ćuprija)より、徒歩6分
今回は挽き肉のブレクにしましたが、ほうれん草やチーズのブレクもとっても気になりました。
なお、別の友人より教えてもらったのですが、店名にある「ピテ・イスポド・サチャ」(Pite Ispod Sača)というのは、「サチ(鍋)の下のパイ」という意味。サラエヴォを観光する機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。