自宅からはだいぶ離れているのですが、ブダペスト3区に時々訪れたくなるお気に入りのレストランがあります。その名は「パストラミ」(Pastrami)。店内のインテリアがお洒落で居心地が良いだけでなく、お料理も絶品かつ見た目も華やかなものばかり。定番メニューをベースに季節ごとに変わるメニューもあるのも魅力です。ランチやディナーにはもちろん、カフェタイムにゆっくり利用することもしばしばです。
(訪問日:2017年12月2日、2018年11月4日)
店内の雰囲気
ドナウ川の西岸かつ北側のオーブダ(Óbuda)地区では、かつての古代ローマ帝国時代、パンノニア属州の首都アクインクム(Aquincum)が栄えていました。お店があるのは、カトナヴァーロシ円形劇場跡(katonavárosi amfiteátrum)にも近いこちらの建物。
外側の窓が一面ガラス張りとなっていて、とても開放的な佇まいです。
店内は2階構造となっていて、地上階の中央には活気あふれるオープンキッチンカウンター。
シェフたちが華麗な手さばきで調理する姿、音、そして香りがダイレクトに伝わってきて、注文する前からワクワクしてしまいます。
階段を登ると、ロフト階には広大な空間。
テーブルや椅子のデザインはさまざまなのに、どこかしら統一感のあるインテリアにセンスを感じました。
注文したメニュー
今年11月友人とランチタイムに訪問した際は、前菜に魚介のタパスプレート(Hal tapas tál 2,700フォリント)を2人でシェアしました。
マグロのメダリオン、エビ、タコのフリット、サーモンのタルタルとどれも上品な味付け。
というわけで、当初アルコールを注文するつもりはなかったのですが、急に思い立って白ワインを追加注文しちゃいました。きりりとした辛口の白ワインは、やはりシーフードとの相性も抜群ですね。
メインには、私はパプリカチキン スモークチリと自家製ニョッキ添え(Paprikás csirke füstölt chillipehellyel és házi gnocchival 2,400フォリント)を注文。
パプリカチキンといえば、ハンガリー料理の中でも私が大好きな料理のひとつ。骨付きの大ぶりのチキンは中までとってもジューシーで、パプリカ粉とサワークリームの酸味がその旨味を絶妙に引き立てていました。もちもちの食感のニョッキもソースにぴったりで止まらなくなりそうな美味しさでした。
ちなみに昨年12月に訪れた際は、前菜にフォアグラのクレム・ブリュレ(Libamáj creme brulée)をいただきました。
こちらのメニューは先日訪れた際もあって、実際ちょっと迷った結果、魚介のタパスプレートにしたのです。写真の見た目からも想像できるように、香ばしくカリカリにキャラメリゼされた表面をスプーンで割ると、その下にはフォアグラ味のカスタード生地。濃厚な口当たりながら程よい甘さで、文字通りひと口ごとに幸せを感じました。そのままでももちろん、焼きたてのトーストに乗せていただいても美味しい逸品でした。
そして、メインには焼きカボチャのリゾットのロゼ鴨添え(Sütőtökös rizottó rosé kacsamellel)を注文。
こちらも先日のメニューにありました。夏に行った際はなかったので、おそらくこの時期限定のものだと思われます。上品かつとても奥深い味付けで、赤ワインがどんどん進んでしまったことを今でもはっきりと覚えています。
店舗情報・アクセス
住所:1036 Budapest, Lajos utca 93-96, Hungary
電話番号:+36-1-430-1731
公式ホームページ:http://pastrami.hu
アクセス:
・バス9番、29番、109番、111番 ナジソンバト通り(Nagyszombat utca)停留所より、徒歩1分
・トラム17番、19番、41番 カティンの殉教者の公園(Katinyi mártírok parkja)停留所より、徒歩5分
個人的に気になっているメニューは、お店の名前でもあるパストラミのサンドイッチ(Pastrami szendvics 3,500フォリント)。一度は食べてみたいと思いながら毎回どうしても季節メニューに目が行ってしまって、なかなか注文できないままでいます。休日のブランチタイムなんかにコーヒーと一緒にいただきながら、ゆっくり過ごしたいものです。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。