ブダペストでジョージア(グルジア)料理!「アラグヴィ・グルーズ・エーッテレム」(Aragvi Grúz Étterem)

各国のグルメが集まるブダペストには、黒海沿岸のジョージア(グルジア)料理のお店も。東京に住んでいた頃はまったく馴染みがなかったのですが、ブダペストに来てからすっかりその魅力にハマってしまいました。この日のランチはブダ側の「すし誠」(SUSHI SEI)や「カフェ・ファイヴ」(Cafe Five)にもほど近い、「アラグヴィ・グルーズ・エーッテレム」(Aragvi Grúz Étterem)へ。焼きたてアツアツのハチャプリやヒンカリなどをしっかり堪能してきました。
(訪問日:2018年8月25日)

店内の雰囲気

ところで、日本では2015年に国名呼称が「グルジア」から「ジョージア」と変更されましたが、ハンガリー語では「グルージア」(Grúzia)でした。そして店名にある「グルーズ」(Grúz)とは、「グルジアの/グルジア人」という意味。お店は大通りから1本入った路地の角に佇む、赤い屋根の一軒家でした。




店内に入ると、民族衣装(とおぼしき衣装)がお出迎え。

その向こうにはステージがあり、子どもたちが遊べるスペースとなっていますが、おそらく民族舞踊などのステージにも使われているものと思われます。


店内は2階構造となっていて、地上階はとても広々とした空間でした。

特徴あるデザインのガラス張りの屋根からは、優しく陽光が差し込んできます。壁にかけられた写真や、随所に配されたディスプレイにも雰囲気を感じますね。

注文したメニュー

最初の1杯は楽しみにしていたジョージア(グルジア)ワインで。「マラニ・サペラヴィ」(Marani Saperavi)という赤ワインで、グラス1杯が1,100フォリント でした。

ハンガリーのワインも美味しいのですが、ジョージア(グルジア)のワインはそれとは違ったぶどうの深みを感じます。おそらく産地の気候がそうさせているのでしょうね・・・なんて、ワインのことはあまり詳しくないのですが(笑)。


前菜には、キノコのサラダ(GOMBA SALÁTA 800フォリント)を注文。

大きく平たいパンも付いてきました。あとで調べてみたところ、こちらは「ショティ」(Shoti)というジョージア(グルジア)のパンのようでした。サラダにはマヨネーズとスパイスが効かせてあって、これがまた絶妙。「ジョージア(グルジア)のスパイス」とのことですが、さまざまな風味が混ざっていて、具体的にどんな組み合わせなのかとても気になりました。


そして、ジョージア(グルジア)料理で忘れてはならないのが「ハチャプリ」。イメルリ(IMERULI)、アジャルリ(ADZSARULI)、ペノヴァニ(PENOVANI)と3種類ある中で、ハチャプリ・アジャルリ(HACSAPURI ADZSARULI 1,900フォリント)を注文しました。まもなく、焼きたてアツアツのままやってきました。

タマゴとチーズ、そしてバターが、もうこんなにトロトロです。

生地を周りの方からちぎり、たっぷり絡めながらいただきました。もう至福!


そしてもうひとつ忘れてはならないのが「ヒンカリ」。羊肉の方が売り切れていたので、豚肉と牛肉のミックスのヒンカリ(HINKALI Füszeres sertéssel és marhahússal 400フォリント/1個 × 3個)を注文しました(※注文は3個からとのことなのです)。

モッチモチの生地の中は、アツアツでジューシーな肉汁とともに贅沢につまった具材。

ショウガとパクチーがほんのり効いていて、爽やかな味付けでした。結構な大きさだったので最初ナイフを使ってしまいましたが、そうすると肉汁を逃してしまうので、2個目はちょっと工夫していただきました。でも上手にいただくのは、なかなか難しいものですね。


そしてメインにシュクメルリ(SKMERÜLI 4,400フォリント)という鶏肉料理を注文していたのですが、かなりインパクトのある外見だったにも関わらず、残念なことに間違って料理写真を削除してしまっていました。ニンニクとサワークリームで煮込まれたチキンが、大きな陶器の鍋でグツグツしている状態でやってきて、なかなか食べ応えのある1品でした。参考までにお店の公式ホームページの写真を掲載しておきます(なお、価格はリンク先より若干値上がりしていました)。あのインパクトをここでご紹介できず、とっても残念です。本当に何をやっていたのでしょうね、過去の私。

店舗情報・アクセス

住所:1023 Budapest, Ürömi köz 2, Hungary
電話番号:+36-1-293-2888
公式ホームページ:http://aragvi.hu/hu/en/
アクセス:
・バス29番、65番、65A番、111番、165番 ユレミ通り(Ürömi utca)停留所より、徒歩1分
・トラム17番、19番、41番 コロジ広場(Kolosy tér)停留所より、徒歩5分

ともあれ、ワインもちゃっかりおかわりしながら、ジョージア(グルジア)料理の美味しさをすっかり満喫しました。いつかそう遠くないうちに、ぜひ本場でも味わってみたいです。

※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。
※また、今回メニュー名の()内のアルファベット表記は、ハンガリー語での表記となっています。