ブダペストのペシュト側の中心部を、まっすぐ直線に走るアンドラーシ通り(Andrássy út)。モデルになったというパリのシャンゼリゼ通りを思い起こさせる、スタイリッシュな雰囲気が漂う大通りです。ハンガリー国立オペラや数々のブランドショップが建ち並ぶ通り沿いに、ひっそりと佇むのが「クラッス・エーッテレム・エーシュ・ボルボルト」(Klassz Étterem és Borbolt)。ハンガリー産を中心としたワインと創作料理が美味しいお店です。
(訪問日:2018年4月2日)
店内の雰囲気
この日はちょっと早めの夕食で、17時半に到着。
レストランの間口は割と狭いですが、奥行きのある店内。ちなみにお隣は併設のワインショップで、店内でも繋がっています。
天井が高く開放的な空間には、入口付近にテーブル席。
そして、小上がりのようになっている中央にはカウンターがあり、その奥の空間にもテーブル席が配されています。
席によって全然違う雰囲気に見えるのが不思議です。
注文したメニュー
このレストランでは定期的にメニューが変わるので、訪れる度に新しい料理を愉しめるのが魅力です。まずは先に到着した2人でクラフトビールで乾杯しました。「バラトンヴィラーゴシ」(Balatonvilágosi)という銘柄で、バラトン湖の近くで醸造されているそうです。
もう1人を待っている間、前菜に鴨フォアグラの冷製仕立て(Hideg kacsamáj 3,950フォリント )を注文しました。
そろそろワインも飲みたいかな、という頃にもう1人も到着。白ワインに切り替えたところ、フォアグラとの相性がぴったりでした。
私はタマゴのスープ(Langyos tojásleves 1,550フォリント )も注文。
フランス語で「スゥヴィー(sous-vide)」という真空調理が施されたタマゴのスープ。バタークランブルと赤パプリカのオイルが入っていて、風味豊かな斬新な味わいでした。
メインには、バータセーキ・フュシュテルト・チルケメル(Bátaszéki füstölt csirkemell 3,450フォリント )という、ハンガリー南部のバータセーク(Bátaszék)という町の名が付いた鶏むね肉の燻製料理。
ブラウンバターのソースにプルーン、カリフラワーが添えられています。鶏むね肉自体は淡泊な味わいですが、ソースの味付けとカリフラワーの食感がちょうど良いアクセントになっていました。赤ワインとの相性も抜群。
同行した友人たちは、豚ヒレ肉料理(Sertés szűz 3,650フォリント)で、セーケイカーポスタ(székelykáposzta)、大麦、サワークリームを添えたハンガリー料理を注文。
「セーケイカーポスタ」とは、千切りのサワーキャベツをパプリカ粉などで煮込んだ料理。セーケイ(Székely)というのは現ルーマニアのトランシルヴァニア地方にある地域名ですが、ハンガリー人の姓にもあり、名付けの由来は諸説あるようです。
もう1人はタリアテッレ(tagliatelle 3,350フォリント)を注文。
タリアテッレには、サワークリームにチーズ、そしてトリュフが入っていて、とても美味しそうでした。
先ほども記載した通り、定期的にお食事のメニューが変更となるため、次訪れる時に上記とは違う内容になっているかもしれません。また、お食事のメニューは種類が限られていますが、ショップを併設しているだけあって、ワインの種類は豊富。お料理に合わせてワインを選ぶのも良し、ワインに合わせてお料理を選ぶのも良し、ですね。
店舗情報・アクセス
住所:1064 Budapest, Andrássy út 41. Hungary
電話番号:+36-1-599-9490
公式ホームページ:https://www.klasszbudapest.hu/en/
アクセス:
・地下鉄1号線 オクトゴン(Oktogon)駅より、徒歩2分
・地下鉄1号線 オペラ(Opera)駅より、徒歩3分
ワインとお食事の両方を愉しむには最適なお店だと思います。
※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。