世界遺産の街レヴォチャの城塞レストラン「Kupecká Bašta」(クペツカー・バシュタ)

ハンガリーの首都ブダペストから、最も近い隣国スロヴァキア。4月の終わりに車を飛ばして東部の方を旅行してきました。まずは世界遺産に登録されている街、レヴォチャ(Levoča)へ。ランチを満喫するべく、あらかじめGoogleマップで目星を付けていたレストラン「Kupecká Bašta」(クペツカー・バシュタ)に向かいました。
(訪問日:2018年4月28日)

店内の雰囲気

ナビを頼りに駐車場にたどり着いたところ、城壁の中という絶好のロケーションにお店を発見。

調べた時は気づいていなかったのですが、店名の”BAŠT”は「城塞」の意味でした。まさに城塞レストラン。中世そのものの佇まいにワクワクしてきました。


階段を上がって店内へ。まずは屋根付きのテラス席となっていて、その奥に室内への入口がありました。

壁の質感もなかなか趣があります。


天気も上々だったので、迷わずテラス席へ。そしてここからの運転も同行した友人にお願いすることにして、私だけビールで乾杯しました。

「コゼル」(Kozel)という銘柄が、なんと500 mlで1.1ユーロ。心地良い風に吹かれながら、しっかり喉を潤しました。


一方で友人は「コフォラ」(Kofola)というソフトドリンクを注文。

まだチェコスロヴァキア共和国だった1960年に、コカコーラやペプシの代用品として販売されたというこのドリンクは、今でも両国で大人気のようです。一口味見させてもらったところ、コカコーラやペプシよりもハーブの風味が強い感じでした。
それにしても私が持つと、まるで黒ビールジョッキみたいに見えてしまうのが、とっても不思議です。

注文したメニュー

まずはトマトクリームとパルメザンチーズのスープ(1.7ユーロ)からスタート。

そしてサラダからは友人とシェアすることにして、モッツァレラとトマトのバジルペースト添え(2.3ユーロ)を注文。

いきなりトマト尽くしです。しっかりリコピンを補給。


メイン1品目は、ポークステーキのニヴァチーズ、グリーンビーンズ、ポテトパンケーキ添え(7.2ユーロ)を選びました。

「ニヴァチーズ」(英語:Niva cheese スロヴァキア語:nivou)というのがよくわからなかったので、ネットで検索してみたところ、チェコやスロヴァキアで広く親しまれているブルーチーズのことでした。確かに塩味が強めの濃厚な味で、豚肉にもぴったり。なかなか新鮮な組み合わせででした。


2品目はパスタメニューより、悪魔のタリアテッレのビーフ、ドライトマト、マッシュルーム、クリーム、パルメザンチーズ、バゲット添え(8.9ユーロ)。

「悪魔の」(英語:Devil’s スロヴァキア語:Diabolské)という表現がとても気になって注文したのですが、一口食べてそのネーミングの理由がわかりました。見た目からはまったく想像できないほど、辛いのです。でもその辛さがモッチモチのタリアテッレにぴったりで、こちらも新鮮な組み合わせ。
ひととおり堪能してみて、スロヴァキア料理ってチーズの使い方が見事だなぁという印象がありました。たまたまこのお店だからなのかもしれませんが。

店舗情報・アクセス

住所:Kukučínova 2, 054 01 Levoča, Slovakia
電話番号:+421-908-989-626
公式ホームページ:http://www.kupeckabasta.sk
アクセス:鉄道駅レヴォチャ駅(Levoča)より、徒歩16分

ちなみにお店がある城壁の内側はこのような感じ。入口に白い看板が掲げられているものの、すっかり城壁に同化して見えます。

街中を観光した後は、レヴォチャとともに世界遺産に登録されているスピシュ城(Spišský hrad)も見学。まるで中世にタイムスリップしたような感覚を楽しめました。

※情報は訪問日時点のものであり、変更されている可能性があります。